グレープフルーツジュースと血圧の薬って飲み合わせよくないの??
こんばんは!薬剤師OICAです!!
先日患者さんから「この薬はグレープフルーツジュースと飲み合わせよくないの?」「2時間くらい間空ければ飲んでも大丈夫だよね?」「みかんも食べちゃダメなんでしょ?」と質問があったので、今日はグレープフルーツジュースと薬の飲み合わせについて投稿していきます。
目次です
- グレープフルーツジュースと飲み合わせのよくない医薬品リスト
- なんで飲み合わせがよくないの??
- 他の柑橘系は大丈夫??
こんな順序で話を進めていきたいと思います。
2.グレープフルーツジュースと飲み合わせのよくない医薬品リスト
よく血圧下げる薬とグレープフルーツジュースは一緒に飲んじゃダメ!と言われますよね?
でも血圧の薬すべてがグレープフルーツと併用しちゃいけないわけではないんですよ。
一緒に飲んじゃダメな薬は数種類で大半は併用して大丈夫な薬です◎
一緒に飲まないほうがよい薬は
カルシウム拮抗薬(高血圧や狭心症などに使用)
- カルブロック(アゼルニジピン)
- レザルタス配合錠(アゼルニジピン・オルメサルタン)
- アテレック(シルニジピン)
- コニール(べニジピン)
- アダラート(ニフェジピン)
- ワソラン(ベラパミル) など
不眠症治療薬
免疫抑制薬
- ネオーラル(シクロスポリン)
- サンディミュン(シクロスポリン)
- プログラフ(タクロリムス) など
- リピトール(アトルバスタチン)
- リポバス(シンバスタチン) など
2.なんで飲み合わせがよくないの??
ちょっと難しい話になりますが、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分が小腸に存在する薬物代謝酵素CYP3A4を阻害することで医薬品の吸収率が上昇し、血中濃度が高くなります。
わかりやすく言うとグレープフルーツジュースが体内に入る薬の割合を増やすので、効果が強くでたり、副作用が起きやすくなったりします。効果が強くなるならむしろ薬といっしょにグレープフルーツジュースを飲んだほうがいいのではと思う方もいると思いますが、降圧剤を例にするとグレープフルーツジュースを飲まない日は血圧正常範囲内、グレープフルーツジュースを飲んだ日は効果が強くでて血圧下がり、ふらついて転倒!なんてことも起こり得るのです。
グレープフルーツジュースが薬に影響する時間は半日〜1日と言われていますので、夜にグレープフルーツジュース飲んで朝に降圧薬服用でも影響があるので、注意してくださいね。
フラノクマリンはグレープフルーツの果実にも含まれていますが、果皮により多く含まれているので果実よりジュースのほうが影響が大きいと言われています(ジュースには果皮の成分も含まれるため)。
他の柑橘系は大丈夫??
食べるのを控える必要がある柑橘類
食べてもいい柑橘類
果実だけ食べていい柑橘類
- レモン
- 日向夏
- スウィートオレンジ
食べてもいいもの、食べちゃダメなもの色々ですね。親戚から夏みかんが送られてきたので数日続けて食べたら血圧下がりすぎて目眩がでた!なんてことがありそうですね。影響をうける薬を飲んでいらっしゃる方は注意が必要です。
以上、今回はグレープフルーツジュースと薬の飲み合わせについてお話しさせていただきました。お薬飲まれている方は医師または薬剤師に
グレープフルーツジュースを飲んでもよいか?確認してみてください。そして飲んではダメと言われた方は柑橘類を食べるときは上記を参考にしてみてください。グレープフルーツジュースが好きで好きでたまらない!飲まないのは無理!と言う方は医師または薬剤師に相談してくださいね。